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「広報なんじょう」 2月号掲載コラムの紹介

 

南城市の広報誌「広報なんじょう」にて連載中の

中村透先生のコラムです。

オペラの制作過程を工事現場に例えて、わかりやすくお伝えしています。

ぜひご覧ください。


オペラ「あちゃーあきぬ島 ~南島幻想曲~ 」の工事現場から(2)

                      シュガーホール芸術監督

                             中村 透


2月号

 

 

<全文>

 新しいオペラ(歌劇)を創るということは、新しい価値をこの世に生み出すことでありたい、と

いつも念じています。多くの人たちの知恵と技能とが生身の身体を動員しつつ、

途方もない時間とエネルギーを費やして、この世に初めてその姿を現すことになるからです。

これまでの経過を建築工事にたとえていえば、次のようになります。


 基本構想・ラフデザイン(誰のために、誰がデザイン、何をテーマに)

    ⇓

 基本設計①(資料収集・取材・台本づくり)

    ⇓

 基本設計②(歌・演技のための作曲、楽譜製作)

    ⇓

 一次着工(出演者による歌稽古開始。新曲歌い込みと演技の構想)

    ⇓

 二次着工(指揮者、演出家の基本設計による現場工事と監督)

    ⇓

 舞台の実施設計(オーケストラの作曲、照明・美術・衣装のデザインと製作)

    ⇓

 本格工事

 (舞台機構を現場にした完成工事。照明・美術・衣装の実施と修正、オーケストラとの合わせ稽古)

    ⇓

 竣工(上演)=披露(観客と共有)


 足掛け4年にわたる大工事の末に竣工する事業が、いよいよその偉容を現します。

長い工事期間の間には、出演者同士や指揮者と演出家のデザインの食い違いなど

さまざまな事件が起きます。建築費で予測をこえることも生じます。

お客さまは、いっぱいきてくれるかなあ、と、心配もします。

しかし、それらを克服して多くの観客に感動を与えられたと実感できたとき、

ともにシュガーホールで汗を流してきた工事人たちは、観客とともに達成感と深い共感によって

ここ南城市に結ばれるでしょう。

 出演者は、俳優を兼ねる歌い手が十三人で、いずれも独唱者、演技者としても優れた実績のある方々。

主役の砂川、与儀の両氏はNHK新春恒例番組の出演者です。

 妖精役の子どもたちは、沖縄語で元気に歌い演じていて、サイコーです。オーケストラも十三人、

そのなかでは南城市の三線・太鼓奏者三人が奮戦しています。

 ビデオのように再生が効かない舞台芸術の宿命、2回限りの上演です。出演者もスタッフも、

いわば一所懸命の集中でみなさんと向かいます。子どもから高齢の方々まで、

多くの南城市民がこの機を逃さず、シュガーホールに生まれる「新しい価値」という命の時間を、

共にして頂きたいと心から願っています。



 


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南城市文化センター シュガーホール

住所 〒901-1403
沖縄県南城市佐敷字佐敷307
TEL TEL:098-947-1100
FAX:098-947-0099
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休館日 毎週月曜日

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